演題募集・登録
募集期間
2026年2月~4月予定
募集演題
企画セッション演題
応募時、企画セッションに不採用の場合に一般演題での発表を希望するか、取下げを希望するか、いずれかをご指定ください。
全演題公募 シンポジウム
「心電図の深淵を覗く:波形を「見る」から病態を「観察する」へ」
- 企画趣旨
- 日常診療で最も頻用される心電図。近年では心電図検定などを通じて、その面白さに広く触れることができるようになり、循環器医師に限らず学ぶ医療者が増えている。しかし、その勉強方法を詰め込みに頼っていないだろうか?情報の深さと広さを、我々は本当に理解しきれているだろうか?
- 本セッションでは、誰もが見ている「心電図」を観察し続けてきた研究者から、12誘導心電図のポテンシャルに関する演題発表を行う。
- 心電図検定に臨む若手医師やコメディカルにとっても、単なるパターン認識ではない「考える読影」の面白さと、将来の展望を提供することを目的とする。
「弁膜症に対するマルチモダリティ評価 ~Beyond guidelines~」
- 企画趣旨
- 弁膜症診療において、成因および重症度評価の中心に心エコーがあることは疑いの余地がないが、近年の画像技術の進歩に伴い、CTやMRIを弁膜症評価に活用できるようになってきた。ガイドラインに記載されているような大動脈弁の石灰化の評価だけでなく、心電図同期造影CTによる僧帽弁尖及び弁下組織の評価や、低腎機能症例における心電図同期単純CT/MRIの組み合わせによる大動脈基部構造の評価など、特にカテーテル治療の進歩に伴い様々な工夫をこらす施設も見られる。本セッションでは、弁膜症に対するマルチモダリティ評価の最前線について、心エコーを基盤としつつ、CT・MRI所見を統合した包括的評価の実際を紹介頂き、議論したい。
「そのAF、どう考える?―若手が悩む心房細動治療のグレーゾーン」
- 企画趣旨
- 心房細動治療の適応に悩む症例は、若手医師が日常臨床で直面する課題である。本セッションは、こうしたガイドラインだけでは判断が難しい「グレーゾーン」に焦点を当てる。治療法の選択やフォローアップ方針において、全国の若手医師から寄せられる「悩み」を座長、演者、フロアが一体となって議論し、より良い治療方針の形成を目指す。
「この患者にどう介入する?―実臨床の葛藤から学ぶSHDケースカンファ―」
- 企画趣旨
- 介入か、経過観察か、カテーテルインターベンションか、外科介入か。インターベンションの方法が多様化し、現場での治療方針決定に悩むことが増えている。現場で治療方針の選択に悩んだ構造的心疾患症例を募集する。本セッションは若手セッションとして実施する。若手医師でハートチームの議論軸、画像・解剖の要点、患者背景を踏まえた最適解を検討する。
「ハートでつなぐ、動き出す未来―多職種連携における薬剤師の役割―」
- 企画趣旨
- 心不全、糖尿病、慢性腎臓病、がん治療など多様な疾患が心臓に与える影響が注目される中、薬剤師は“心臓を守る”視点を地域における医薬連携において強く求められている。本シンポジウムでは、心・腎・代謝(CKM)連関に基づく病態を踏まえ、薬物療法の最適化やモニタリング、医師とのタスクシェアを通じて心臓を守る薬剤師の新たな役割を探る。
一部公募 シンポジウム
「日本人ACSの抗血栓治療を日本発の最新エビデンスから考える」
- 企画趣旨
- 日本人における急性冠症候群(ACS)の抗血栓療法は、出血リスクと虚血予防のバランスという難題を常に抱えている。近年の新規抗血栓薬や短期DAPT戦略など、エビデンスの蓄積とともに日本人特有のリスクプロファイルに基づく最適化が求められている。本シンポジウムでは、国内外の最新研究をふまえ、特に2026年欧州心臓病学会で発表予定の近畿大学 中澤学教授による日本多施設前向き研究の成果を基盤に、日本人ACSにおける抗血栓治療の未来像を多角的に議論する。
「主要ガイドラインに見る弁膜症早期治療のコンセンサスと将来像」
- 企画趣旨
- 弁膜症診療では、古典的には重症化に伴う症状の出現を治療開始の基準としてきた。しかし、低侵襲治療の進歩により、臨床現場では早期発見・早期治療へと舵を切りつつある。近年、多くの研究が早期治療の利点と限界を示しているものの、世界各国の主要ガイドラインでは早期介入の閾値や推奨度に相違が見られるのが現状である。本セッションでは、各国ガイドラインにおける早期治療の位置づけを比較し、どの点がコンセンサスとして確立され、どの点がなお議論の余地を残しているのかを明らかにする。さらに、現存するエビデンスギャップを整理しながら、弁膜症治療の将来像を展望する。
「The息切れ外来 ~当院の息切れ外来紹介します~」
- 企画趣旨
- 近年、心不全の初期症状である「息切れ」に着目し、早期診断と介入を目指す専門外来「息切れ外来」が注目されている。本セッションでは、息切れ外来の開設、診療体制、運用の工夫や課題を紹介する。息切れを主訴とする患者にどう対応すべきかを具体的に示すことで、心不全診療の最前線を共有するとともに、かかりつけ医や若手医師の診療にも役立つ知見を提供する。
「ISCHEMIA試験後の慢性冠症候群診療:イメージングが拓くRisk based approach」
- 企画趣旨
- 近年、ISCHEMIA試験を契機として、虚血評価が本当に慢性冠症候群(CCS)の予後を予測し得るのか、あるいは新たな評価指標が求められているのか、議論が続いている。本セッションでは、CT、MRI、核医学、冠動脈生理、血管内イメージングの各分野のエキスパートが、それぞれのモダリティの可能性と限界を臨床的視点から解説する。CCSのリスク層別化における戦略的活用について多角的に議論し、画像診断の統合的な活用を再考する機会とする。
「それ、本当に日本でも通用する?~海外心リハ研究 vs 日本のリアル~」
- 企画趣旨
- 心臓リハビリテーションに関する臨床研究が実施され、そのエビデンス構築が進展している。しかしながら、多くの研究が海外を舞台に行われており、日本の医療制度や患者背景を踏まえると研究成果をそのまま臨床へ適応できるのかは悩ましい。本セッションでは、最近発表された心臓リハビリテーション関連の注目研究を題材に、日本の現場での実装可能性や課題を検討し、「本当に通用するのか?」を問い直す。
「心不全薬物療法における薬剤師のハンド ~カードはメドレク&ケアイコウ~」
- 企画趣旨
- 心不全薬物療法では、再入院予防と予後改善のため、入院から退院後まで切れ目のない支援が不可欠である。
本シンポジウムでは、心不全入院患者に対するケア移行とMedication Reconciliation(メドレク)に焦点を当て、同一医療機関内であっても急性期病棟(ICU等)と一般病棟という異なるフェーズで薬剤師が担う役割と直面する課題を共有する。さらに、連携を強化するための実践的方策を議論し、心不全患者のアウトカム改善に向けて薬剤師が取り組むべき課題を明確化する。
「より多くの視点で看護する~新たな心不全チームアプローチ~」
- 企画趣旨
- 心不全診療のチーム医療は年々進化し、看護師の役割も多岐にわたっている。専門・認定看護師、心不全療養指導士、心臓リハビリテーション指導士、診療看護師などが多角的な視点で強みを活かした実践や連携を進めている。2024年診療報酬改定で在宅療養指導料に慢性心不全患者が追加され、療養支援強化の方針が示された。各看護師の立場から診療報酬加算を視野に入れた活動や多職種協働について発表を行い、新たなチーム医療の形を考える場としたい。
「U40世代と語る 心筋症診療の "リアル" ~遺伝子解析から最新治療まで、明日の診療につながる知識を共有する~」
- 企画趣旨
- 心筋症診療は近年、画像診断や遺伝学的検査の進歩、さらには新規治療薬の登場により大きく変貌を遂げている。本セッションでは、診断・リスク層別化から治療選択までのプロセスを整理しながら、現場で活躍するU40世代の医師たちが症例をベースに議論する。診療のリアルを通して「個々の症例にどう立ち向かうか」を共有し、明日の診療のレベルアップにつながる場を提供する。
「心不全治療における画像診断の実践と可能性:若手医師・技師が拓く多職種アプローチ」
- 企画趣旨
- 心不全診療における画像診断は、病態把握から治療評価・予後予測に至るまで極めて重要な役割を担っている。本セッションでは、Under40の若手医師および放射線技師が、各施設での実践的な画像活用法を紹介。CT、MRI、核医学など多様なモダリティの強みを活かした取り組みを通じて、心不全診療における画像診断の未来について多角的に議論する。
「その判断、本当に正しかった? ― 現場で迷った循環器集中治療症例を振り返る」
- 企画趣旨
- 循環器集中治療の現場では、ガイドラインだけでは解決できない「正解のない状況」に直面することが少なくありません。本セッションでは、若手の医師・看護師・リハビリ職・臨床工学技士・栄養士など多職種から、判断に迷った症例を広く募集します。合わせて各施設で活用されているプロトコールや判断の経過を共有いただき、症例をもとに治療方針、ケア、家族対応まで含めて議論します。明日からの診療に役立つ視点や工夫を探り、循環器集中治療の質の向上を目指します。
「広がるデバイスナースの活動~患者さんを支える植込み型心臓不整脈デバイス認定士~」
- 企画趣旨
- 植込み型心臓不整脈デバイス認定士資格を取得した看護師は増加傾向にあるが、資格取得後「資格を活かした活動方法がわからない」「実際の活動内容を聞いてみたい」という方は多いのではないか。看護師介入による診療報酬加算はなく、様々なジレンマもあると考える。このセッションでは植込み型心臓不整脈デバイス認定士である看護師に、実際の活動や患者介入を紹介いただき、聴講者の今後の活動のヒントとなることを期待している。
一般演題・ポスターセッション
調整中
Case Presentation Award
心臓病学会の若手の会であるJ-NECSTより、Case Presentation Awardを企画していただきました。
- 企画趣旨
- これは、臨床研究法の影響などで若手が研究を行うハードルが上がっている中で、心臓病学会として重視している「症例を大切にする」との観点で、症例報告で競争する場を設けたいという趣旨から企画した。Winnerには賞品を進呈する。
卒後10年以内(2016年卒業まで)の先生を対象とし、予選1、 予選2のプレゼンテーションで選ばれた上位数名(2025年度は3名)が決勝に進む。※応募の際、不採用の場合に一般演題での発表を希望するかどうか、ご指定ください。
Retrospective Research Award
心臓病学会の若手の会であるJ-NECSTより、Retrospective Research Awardを企画していただきました。
- 企画趣旨
- 「Retrospective Research Award」は、若手医師(卒後10年以内)を対象に、規模や準備のハードルが比較的低い後ろ向き研究を発表する機会を提供することで、研究者としての第一歩を後押しすることを目的としている。完成度の高い研究だけでなく、“臨床現場での疑問”や“着想”段階のアイデアに対しても建設的なフィードバックを得られる場を設けることで、将来的な論文化や多施設研究への道筋を描くきっかけとしたいと考えている。
※応募の際、不採用の場合に一般演題での発表を希望するかどうか、ご指定ください。
応募資格
心臓血管病学研究の推進とその成果に関する内容について、どなたでも応募いただけます。ただし、人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針を遵守して医学系研究を実施していること。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html
応募方法
改めてご案内いたします。
臨床研究の利益相反(Conflict of Interest, COI)と研究倫理について
COI申告
筆頭発表者は、筆頭演者および共同演者すべてを取りまとめてCOI自己申告および開示を行うことが必要です。演題登録時、演題の内容に関連した企業との利益相反状態の有無を申告してください。
必ず「利益相反(COI)マネジメントに関するガイドラインおよび細則」をご確認の上、演題登録時から遡って過去3年間のCOI状態を演題応募画面のCOIに関する項目に回答してください。また、筆頭演者は、共同演者も含めた全員のCOI状態を発表スライド上に開示してください。
倫理面への配慮
「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に則り、発表内容が倫理的問題に配慮されていることをご確認のうえ、演題応募時に申告してください。
注意事項
- 応募されたすべての演題の著作権は日本心臓病学会に帰属します。
- 国内の他学会または学会誌にてすでに発表された演題と同一の演題は応募できません。
- 応募締切後の変更及び共著者の追加、変更はお受けできません。十分ご注意ください。
- 演題登録に関する問い合わせは、第74回日本心臓病学会学術集会 運営事務局
jcc2026@zenith-j.co.jpまでご連絡ください。
演題登録に関するお問合せ
第74回日本心臓病学会学術集会 運営事務局
- 株式会社ジーニスコンベンションサービス
- E-mail:jcc2026@zenith-j.co.jp
- ※原則メールにてお問い合わせくださいますようご協力をお願いいたします。