プログラム/日程表

日程表 (5月29日現在)

9月29日(金)  9月30日(土)  10月1日(日)

会長講演

座長 河合 忠一 (京都大学 名誉教授)
演者 宮崎 俊一 (近畿大学 医学部 循環器内科/大阪府済生会富田林病院)

坂本レクチャー

座長 宮崎 俊一 (近畿大学 医学部 循環器内科/大阪府済生会富田林病院)
演者 Antonio Colombo (EMO GVM SRL / San Raffaele Hospital, Italy)

特別講演

特別講演1

座長 長谷部 直幸 (旭川医科大学 内科学講座 循環・呼吸・神経病態内科学分野)
演者 José Luis Ferreiro (Heart Diseases Institute at Bellvitge University Hospital, Spain)

特別講演2

座長 平山 篤志 (日本大学 医学部 循環器内科)
演者 Mary Norine Walsh (President, American College of Cardiology / St. Vincent Heart
 Center of Indiana, USA)

特別講演3

座長 小室 一成 (東京大学大学院医学系研究科 循環器内科)
演者 Rainer Schulz (Justus-Liebig University Giessen, Germany)

特別講演4

座長 小川 久雄 (国立循環器病研究センター)
演者 Ciro Indolfi (University Magna Graecia Campus of Germaneto, Italy)

特別講演5

座長 塩島 一朗 (関西医科大学 内科学第二講座)
演者 Bambang Budi Siswanto (National Cardiovascular Center / Universitas Indonesia,
 Indonesia)

特別講演6

座長 斎藤 能彦 (奈良県立医科大学 第一内科学)
演者 Barry H. Greenberg (University of California, San Diego, USA)

特別講演7

座長 山岸 正和 (金沢大学 医薬保健研究域 医学系 循環器病態内科学)
演者 Leonardo Bolognese (Azienda USL Sud Est Toscana, Italy)

特別講演8

座長 葭山 稔 (大阪市立大学大学院医学研究科 循環器内科学)
演者 Theodore W. Kurtz (University of California, San Francisco, USA)

特別講演9

座長 磯部 光章 (日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院)
演者 Bruce C Neal (The George Institute for Global Health, Australia)

特別講演10

座長 矢野 雅文 (山口大学大学院 医学系研究科 器官病態内科学)
演者 Kirk L. Peterson (University of California, San Diego, USA)

特別講演11

座長 堀江 稔 (滋賀医科大学 呼吸循環器内科)
演者 John D. Carroll (University of Colorado School of Medicine, USA)

会長特別企画

会長特別企画1  指定 一部公募

General Cardiology Hangout for Real-World Cases

座長 水野 篤 (聖路加国際病院 循環器内科・QIセンター/聖路加国際大学 急性期看護学)
  香坂 俊 (慶應義塾大学 循環器内科)
座長の言葉
昨年は、通り一辺倒のエビデンスでは割り切れない複合症例を募集し、そのマネージメントに関して幅広くディスカッションをさせていただきました。今年はさらに複合症例に加えて「典型的ないつもの症例かと思ったら・・・」というPitfall症例を加えたいと考えています。昨年同様に、「ACS と 心不全」「ACS と 不整脈」「不整脈 と 心不全」 という複合症例も募集し、これらを混合することでより活発なDiscussionを行えるように考えたいと思います。例年同様に極めて珍しい例・難治例というよりは、たまに経験するけれどもいつも困るシナリオを提示していただければより参加者にお役立ちできるのではないかと考えています。症例のプレゼンテーションは7-10分程度で、ディスカッションが15分程度です。
当日は、昨年同様に症例にどのように対応しているかに関して、「今わかっていること」「わかっていないこと」「どのようにすれば解決できるか」ということをパネリストとともに討論させていただきたいと考えます。双方向性に関しては例年のアンサーチェックももちろん行います。エビデンスに基づく包括的な視点を持ち、最適な医療を提供する方法論を検討したいと考えております。積極的なご参加のほどよろしくお願いいたします。

会長特別企画2 指定 一部公募

病院におけるジェネラリストVSスペシャリスト

座長 伊藤 浩 (岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 循環器内科学)
  三浦 俊郎 (徳山中央病院 総合診療内科)
座長の言葉
高齢化する社会の到来を受けて、医療のみならず介護、看取りなど高齢者特有の問題と医療介護費の増大に対する財政的な懸念が顕在化しています。国は医療、介護費用の抑制を目指して種々の方策を検討しています。一方、医療はますます専門分化し、高度な医療、高額な医療が次々に開発されています。薬剤も新規な有効性の高い、しかし薬価が著しく高価なものが次々に出現しつつあります。この様な現実を踏まえ、高齢化する循環器診療の最前線において、病院の循環器専門医と総合診療医、一般内科医がどのように分担、協力しこれらの問題に対処してゆく必要があるのか、高齢心不全患者を中心に現状把握と将来への処方箋を考える場にしたい。高齢者心不全の特徴、高齢者に対するTAVIやカテーテルアブレーションの適応について、高齢者心房細動への対応、高齢者心不全の緩和ケア、高齢者の心不全を診療するために必要な心エコー技術、高齢者心不全に対する治療薬の使い方などについて循環器専門医と一般内科医、総合診療医との対応の違いなどについて議論し、高齢者心不全を誰がどのように治療してゆくのが良いか種々の観点から検討してゆきたいと思いますので、上記テーマに関して多数の応募を期待します。

会長特別企画3 指定 一部公募

各種心血管疾患における抗血小板療法の実際と問題点

座長 木村 剛 (京都大学医学部附属病院 循環器内科)
  矢坂 正弘 (九州医療センター 脳血管・神経内科)
座長の言葉
超高齢社会の中で高齢者に多い動脈硬化性疾患は増え続け、その二次予防として抗血小板薬の投与量も増加の一途をたどっている。動脈硬化性疾患の二次予防としての抗血小板薬療法の有用性は確立しているが、虚血性心疾患、脳梗塞やTIA、および末梢動脈疾患と、それぞれにおけるステント留置後など各病態において相互に比較検討を行う場は少ない。そこで本シンポジウムでは、各抗血小板薬の特性やこれまでの研究成果を元に、それぞれの病態での現在の標準的治療を整理する。さらに抗血小板薬の選択、抗血小板薬や抗凝固薬の併用、周術期の管理などの問題点の病態間での差異について議論を深め、抗血小板療法に関する課題を明らかにし、今後の研究の方向性を展望したい。

会長特別企画4 指定 一部公募

高齢化を迎えたこれからのCCU医療

座長 山科 章 (東京医科大学 循環器内科)
  川井 和哉 (近森病院 循環器内科)
座長の言葉
カテーテル治療や集中治療の進歩により急性冠症候群の予後は劇的に改善している。例えば東京都CCUネットワークにおける急性心筋梗塞の死亡率は5%台まで低下している。一方で、高齢化とともにCCUに収容される急性非代償性心不全(ADHF)が増加し、しかも75歳以上の後期高齢者が著増している。
高齢者の心疾患の背景は複雑であり、高血圧、心房細動、糖尿病、慢性腎臓病、脳血管障害など複数の疾患を合併することが多く、Frail度が高く、認知障害を伴うことも多い。独居者が多いなど経済的・社会的支援を必要することも多い。また、治療においては副作用や合併症が発生しやすく、治療に難渋することもまれでない。
日本心不全学会から最近発表された高齢者心不全治療の治療に関するステートメントを引用すれば、“侵襲的治療においてもさまざまな制約を有しているため、それらを完遂できない場合が多い。併存症を把握し,負担が最小限のプロセスを手際よく実施する。無益な延命治療とならないよう、より良く生きる緩和的アプローチを念頭に置いて、初期治療にあたる。本人や家族らと予後の見込みを共有する。入院初期から本人の生き方、終末期のことも含めて意思決定支援を行い、内科・外科・多職種のチーム(緩和ケアチーム,ハートチーム) による検討が重要である。”
本シンポジウムではこのステートメントを参考にしながら、CCUにおける高齢者の心臓集中治療のあり方について討論したい。

会長特別企画5 公募

心臓病診療に必要なGeneralityを学ぶ

座長 猪子 森明 (北野病院 心臓センター)
  谷口 泰代 (姫路循環器病センター 循環器内科)
座長の言葉
心臓病の診断では、例えば心不全診療では肺炎や慢性肺疾患などの呼吸器疾患、虚血性心疾患診療では消化器疾患、不整脈診療では神経疾患、末梢動脈疾患診療では整形外科的疾患などとの鑑別が必要である。また、心臓病を有する患者の多くは高齢であり、臓器予備能が低下していることに加え、多くの併存症を有している。そのため、心臓病患者の診療を行うにあたっては統括的な総合内科的知識や理解が必要不可欠であるが、残念ながら近年の専門分化の流れにより欠如する傾向にある。本セッションでは、心臓病の診断・治療に必要な他の疾患に関する知識を広く共有するとともに、全人的医療の視点から心臓病診療を行うための方策を提案したい。基本的な診療手技の再評価や応用、診療TIPSおよびPitfall等の呈示、予後やQOLの改善に資するエビデンスなど、幅広い観点からの演題の応募を期待する。

会長特別企画6 指定 一部公募

我が国におけるCardio-Oncology

座長 佐瀬 一洋 (順天堂大学 臨床薬理学)
  野原 隆司 (枚方公済病院 循環器内科)
座長の言葉
高齢化社会を迎えた日本では、死因の第1位(約30%)であり生涯罹患率(約50%)が高い「がん」が社会的課題となっている。
一方、がん医療の進歩はめざましく、生命予後が向上しサバイバー数も増加する中で、Cardio-Oncologyという新たな学際領域が急速に成長しつつある。
これまでにも抗がん剤と心毒性、放射線治療と動脈硬化症、そして担がん患者と血栓塞栓症等、医療現場では個別対応が続けられてきた。
しかしながら、いわゆる分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった新薬が次々と登場し、心筋障害、冠疾患、弁膜症、不整脈、高血圧症、および血栓塞栓症等、がん治療関連の循環器系有害事象には組織的な対応が重要となっている。
既に欧米では主要な病院でCardio-Oncology Unitが整備され、更に学会や国レベルの連携も加速している。特に、病態の解明、バイオマーカーや画像診断の開発、観察研究や介入試験の実施等、予防・診断・治療法の確立に向けた学際領域の研究が盛んである。
今後、日本でもガイドライン作成や地域医療連携体制の整備等、教育・診療・研究を支援する学際領域の産官学連携が必要である。

会長特別企画7 指定

歴代内科専門医部会長と学ぶ心臓病診療

座長 石村 孝夫 (石村内科循環器科)
  木野 昌也 (北摂総合病院)
  渡辺 毅 (福島県立医科大学 名誉教授/福島労災病院 院長)

会長特別企画8 指定 一部公募

プラークは本当に退縮するか?

座長 梶波 康二 (金沢医科大学 循環器内科学)
  辻田 賢一 (熊本大学大学院 生命科学研究部 循環器内科学)
座長の言葉
スタチンをはじめとする薬剤による冠動脈プラークの増大抑制、さらには減少効果がIVUS研究により示されるようになって久しい。しかし、このプラーク体積減少効果は、プラーク性状「安定化」を伴った「プラーク退縮」として、冠動脈イベント抑制と直結するのか、という本質的な課題は残されたままである。脂質低下治療に新しい時代が訪れている今、本セッションではこのプラーク退縮について焦点を絞り、冠動脈イメージング、病理学、疫学、など様々な立場から、プラーク退縮現象の本体に迫ることを目指して議論を行いたい。冠動脈プラーク退縮のメカニズムや退縮と関連する新規バイオマーカーに関する積極的な演題応募を期待する。

会長特別企画9 指定 一部公募

自律神経修飾による循環器疾患治療の可能性

座長 砂川 賢二 (九州大学 循環器病未来医療研究センター)
  山本 裕美 (近畿大学 医学部 循環器内科学)
座長の言葉
昨今、自律神経を介した様々な循環器疾患へのアプローチがなされている。特に自律神経への直接的またはデバイスを用いたアプローチに関しては、薬物治療に難渋もしくは抵抗性症例等への効果が期待されるところである。しかしながら臨床試験で有効性が示されたにもかかわらず、ランダム化試験においては有効性が証明されなかったとされたものもある。これらの結果をどのように解釈していくかは、今後の循環器領域での自律神経修飾療法のあり方を考える上で重要であると思われる。本セッションでは、自律神経を介した治療法に関する現時点までの知見を整理し、さらなる新たなアプローチを含め、今後の可能性および展望について基礎・臨床を問わず議論したい。

会長特別企画10 公募

循環器疾患合併糖尿病のマネージメント:HbA1cに代わる指標は?

座長 木村 一雄 (横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター)
  中尾 浩一 (済生会熊本病院 心臓血管センター 循環器内科)
座長の言葉
糖尿病はインスリンの働きが十分でないためにブドウ糖が筋肉や肝臓などへ取り込まれず、高血糖を来す疾患である。古くからこの「高血糖」こそが、細小血管症、すなわち網膜症、腎症、神経障害という糖尿病三大合併症を引き起こす原因とされてきた。ところが循環器疾患、とりわけ冠動脈疾患のイベント抑制に対する血糖コントロールについては、その有効性が十分には証明されていない。むしろ厳格な血糖コントロールが死亡リスクを高めるとの報告もある。果たして冠動脈疾患において、旧来の血糖値やHbA1c値は疾病管理の適切な指標なのだろうか?食餌療法、運動療法とともに、病態に合わせた経口血糖降下薬の選択が求められる今日、イベント抑制効果判定のために何を代理マーカーとし、またどう組み合わせるべきなのか。最新の知見からの発表と、熱のこもった議論を期待したい。

会長特別企画11 指定

真のスペシャリストとは

座長 近森 大志郎 (東京医科大学 循環器内科)
  中村 正人 (東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科)
演者 一色 高明 (上尾中央総合病院 循環器内科)
  奥村 謙 (済生会熊本病院 心臓血管センター 循環器内科)
  猪又 孝元 (北里大学北里研究所病院 循環器内科)
  山科 章 (東京医科大学 循環器内科)
  野出 孝一 (佐賀大学 医学部 循環器内科)
座長の言葉
今回の学術集会は宮崎会長により『臨床心臓病学のジェネラリティとスペシャリティ』がメインテーマとされ ています。そして、心臓病診断の基本に立ち返り、診断法の全般的教育から高度に専門性が必要な領域を明らかにしたい、と述べられています。
そこで、会長企画「真のスペシャリストとは」においては、臨床心臓病におけるGeneral Cardiologyから専門性が明確化されてきた、①Interventional Cardiology ②Arrhythmia ③Heart Failure ④Noninvasive Diagnosis の各領域におけるスペシャリストと、現代の臨床医には不可欠であるリサーチ・マインドの涵養も含めて ⑤Clinical Research の スペシャリストを演者に招き、其々の領域における真のスペシャリストと呼ばれるために何が必要である か、について討議を深める予定です。

会長特別企画12 指定

集中治療室における循環器医のGenerality

座長 高山 守正 (榊原記念病院 循環器内科)
  笠岡 俊志 (熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部)
座長の言葉
心臓病重症例への集中的医療Coronary Care Unitは1960年代の急性心筋梗塞患者に対し訓練を受けた医師と看護師による心電図モニタリングの中央管理と電気的除細動、薬物治療が、一定の効果を生んだことに始まる。続く進歩はSwan Ganzカテーテルを用いた心血行動態評価とカテコラミン、ならびに血管拡張剤による薬物療法による重症心不全治療、さらにIABP, PCPSによる循環補助が重篤なショックへの治療をCCUにおいて切り開いてきた。同時に急性冠症候群への緊急心血管治療は絶え間ない研究と技術革新により多くの重症心疾患患者のアウトカムを改善してきた。特に我が国が世界に先駆けて卓越した技術と効果を示した急性心筋梗塞への緊急PCIとステント治療は、循環器内科医に心血管救急集中治療の先鋭の理論と技術を正しく修練すれば致命的な患者を自己の努力で救える医療のダイナミズムを経験させ、緊急PCIを心血管集中治療の中心へと押し上げた。そして虚血性心疾患をベースに成果をあげてきた循環器集中治療は、現在は対象となる疾患・病態が拡大し、重症度が多様化し、また提供できる薬物・デバイスも変化している。機械補助を要する非代償性心不全、敗血症に伴う心筋障害、神経保護を要する心停止後症候群、急性大動脈疾患、急性肺血栓塞栓症、肺高血圧症、デバイス不全など、対象疾患は様々である。個々の症例に対して社会復帰を目指したきめ細かな集中治療を展開するためには多くのリソースが必要であり、集中治療に精通した看護師、呼吸療法士、臨床工学技士、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカー等による多職種連携が欠かせない。またこのような循環器集中治療は、実際にはプレホスピタルや救急部門での初期介入から始まっており、患者アウトカムの改善のためには、救急部門と循環器専門医の密接な連携が極めて重要である。
本シンポジウムでは、循環器集中治療の現状の課題として、臨床現場では多職種連携、ECMO・IABPといった機械補助装置の適応と管理、新旧の血管作動薬・抗不整脈薬の適切な使用法、栄養管理等についてが挙げられる。さらに現行の循環器医学教育の中で体系的な集中治療医学教育が殆ど欠落している事が重大であり、早急な対策が緊要である。今後の展望も含めて議論していきたい。

会長特別企画13 指定

重症虚血肢に対する血行再建の現状:血行再建から運動療法まで

座長 横井 良明 (岸和田徳洲会病院 循環器内科)
  北野 育郎 (新須磨病院 外科)
演者 藤原 昌彦 (岸和田徳洲会病院 循環器内科)
  河原田 修身 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科)
  仲間 達也 (宮崎市郡医師会病院 循環器内科)
  宇都宮 誠 (東京労災病院 循環器科)
  山岡 輝年 (松山赤十字病院 血管外科)
  佐々木 伸也 (坂総合病院 循環器科)
座長の言葉
近年の下肢閉塞性動脈硬化症(Peripheral artery disease: PAD) に対する血管内治療(Endovascular therapy: EVT)の発展はめざましいものがあります。PAD患者は他の動脈硬化疾患や特に冠動脈疾患の合併も多く、また糖尿病、腎機能障害なども伴っていることが多くあります。重症虚血肢(critical limb ischemia: CLI)の自然予後はきわめて不良であり、多くの合併疾患を持っていることを考慮すると、EVTが現実的なアプローチになると考えられ、広く普及するようになってきました。EVT普及の結果、大切断回避率も改善され、現在では足関節以下の動脈に対してもEVTが試みられるようになってきました。しかしながら一方ではEVTの限界も明らかになってきていると思われます。特に我が国に多い糖尿病、透析合併例などでは、十分な血行再建が得られず、歩行の回復には未だ程遠いのが現状です。大切断回避のみでなく、長期予後改善を考慮したEVTが必要になってきています。またこのようなカテーテルのみによる血行再建ではなく、外科バイパスをいかに取り入れていくかも今後の我が国の課題と考えます。CLI治療におけるEVTの意義、テクニック、限界、外科バイパス術との関わりなどCLIにおける現状と今後について報告していただき、より多くの患者の救肢、機能予後の改善が図られるような会としたいと考えています。

会長特別企画14 指定

心臓病診療における専門医資格とフェローシップの役割

座長 一色 高明 (上尾中央総合病院 循環器内科)
  宮崎 俊一 (近畿大学 医学部 循環器内科/大阪府済生会富田林病院)
演者 湊谷 謙司 (京都大学 心臓血管外科)
  梶波 康二 (金沢医科大学 循環器内科学/日本内科学会 専門医部会 会長)
  宮崎 俊一 (近畿大学 医学部 循環器内科/大阪府済生会富田林病院)
  渡辺 毅 (日本専門医機構 理事/福島県立医科大学 名誉教授/福島労災病院 院長)
座長の言葉
新専門医制度の開始に当たって内科系専門医制度は2階建てとし、内科専門医制度の上にサブスペシャルティ専門医制度が構築されるとういう制度設計は確定している。一方、循環器系の専門医資格として循環器専門医をはじめとして様々な学会主導の専門医資格が存在するが、現状では循環器専門医制度以外の循環器系専門医制度の位置づけは確定していない。このことは学会主導の専門医制度が、必ずしも患者にとってわかりやすい制度となっていない、専門医としての医師像が重複している、または患者にとっては小さな差異だが、学会にとっては小さくない、などの問題があるように思える。
さて、医学界にはフェローシップという概念がある。本来インターンシップ後の専門研修を指す言葉であるが、学会において用いられる場合には付加的な意味があるように思える。また、この概念は米国と日本では異なっているように思えるが、いずれにおいても”修行を積んで立派になる”または立派になりつつある、といったニュアンスをもった言葉ではないだろうか。この理解は所属する組織(学会など)に対して無私の心を持って奉仕するという行動規範を持った立派な人々という医師像を想起する。このため、単に医療技術が優れているだけでなく全人的に”立派”である医師像となる。このような学会にけるフェローシップの概念と専門医制度とはかなり類似性があると思われる。そこで、本セッションではフェローシップの概念を明確にし、新専門医制度が開始されたあとに学会独自の制度として位置づけしていくために求められるものは何か、また社会において専門医制度と両立させるにはどうしたらよいかを考えたい。

会長特別企画15 指定 一部公募

高齢心不全診療における地域連携

座長 古川 裕 (神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科)
  福本 義弘 (久留米大学 医学部 内科学講座 心臓・血管内科部門)
座長の言葉
わが国では、著しい高齢化を迎えるとともに「心不全パンデミック」とも称される高齢心不全患者の急激な増加が現実のものとなりつつある。高齢心不全患者は合併疾患や社会的な背景が複雑であり、心不全の増悪により緊急入院すると在院日数が長くなる上、退院時に入院前の生活環境に戻ることができなくなる場合もしばしばある。このような高齢心不全患者の診療においては効果的な地域連携を行うことが最も重要な方策の一つと考えられるが、現状ではわが国全体でその仕組みが十分整えられているとは言えない。そこで本セッションでは、われわれが如何に高齢心不全患者の増加に対応していくべきなのか、高齢心不全診療の問題点を明確にするとともに、先進的な地域連携の取り組みを開始または企画しているグループから、参考にすべき点をご紹介していただき、今後各地域での高齢心不全診療を良い方向へ発展させていくためにご議論いただく機会にできればと考えている。

会長特別企画16 指定 一部公募

ベータ遮断薬再考

座長 池田 安宏 (山口県立総合医療センター 循環器内科)
  安川 秀雄 (久留米大学 医学部 内科学講座 心臓・血管内科部門)
座長の言葉
ベータ遮断薬は古くから循環器領域で使用されている薬物であり非常に多くのエビデンスが蓄積されている。とくに、収縮性の低下した心不全患者における使用は標準的治療として確立されているといえる。一方で、近年、高血圧治療薬としてはACE阻害薬/ARBやCa拮抗薬・利尿薬に比べ、処方の優先度が下がってきているのも事実である。心房細動を合併した心不全患者での使用方法やHFPEFでの使用については、まだ十分なエビデンスが蓄積されておらず、臨床での使い方に様々な意見がある。また、呼吸器疾患を合併した心不全での使い分けの問題や、高齢者における用量の調整方法などの注意すべき点も指摘されている。本セッションでは、これら問題に関するリアルワールドでの治験をあつめ、現状を見つめ直し、その再評価を試みたい。

会長特別企画17 指定 一部公募

CT/MRIを日常心臓病臨床に効率よく生かすためには

座長 木原 康樹 (広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 循環器内科学)
  野口 暉夫 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科)
座長の言葉
この10年の間にMDCTは全国の基幹病院に普及し、冠動脈評価に用いられた件数は日本循環器学会循環器疾患診療実態調査(JROAD2015)によると422,000件に及び、従来のカテーテルによる冠動脈造影検査の488,000件と肩を並べるレベルとなっている。やや遅れてではあるが、MRIによる冠血流評価も飛躍的に発展しはじめ、CTのもつ放射線被曝の側面がさらに克服されようとしている。急速な普及は一方で、その撮像方法や画像評価に少なからぬ混乱を生じさせる原因にもなっている。本シンポジウムではCT・MRI検査の現況を確認し、夫々の検査の長所と短所の評価から、侵襲的検査も含めた日常診療での棲み分けを示したい。的確な検査手段の選択による最適な冠疾患診断への道筋を、成功施設のアルゴリズムを通して提示したい。

会長特別企画18 指定

循環器診療における2025年問題を斬る!

座長 宮崎 俊一 (近畿大学 医学部 循環器内科/大阪府済生会富田林病院)
  邉見 公雄 (全国自治体病院協議会 会長/赤穂市民病院 名誉院長)
基調講演 伴 正海 (厚生労働省 医政局 地域医療計画課)
Discussant 伊藤 智範 (岩手医科大学 内科学講座 循環器内科分野)
  稲垣 暢也 (京都大学医学部附属病院 病院長)
  中尾 正俊 (大阪府医師会 副会長)
  伴 正海 (厚生労働省 医政局 地域医療計画課)
  藤原 久義 (尼崎総合医療センター 院長)
座長の言葉
厚労省は2025年に団塊の世代が後期高齢化することを踏まえて、医療の役割を分けて再構築することを計画している。すなわち、急性期高度医療を担う特定機能病院、大規模病院、地域医療の中核的役割を果たす中小規模病院、かかりつけ医療や在宅医療を担う診療所、などの役割分担である。この行政による医療機能分担計画は緊急疾患や動脈硬化性疾患と直結する循環器診療と密接な関連があり、現場で働く循環器医もその動向を知るべきである。そこで、本企画は行政から2025年問題について解説して頂き、種々の規模の病院の立場でパネルディスカッションをおこなうことで循環器診療に関わる問題点の認識とその解決策について認識が高まることが期待される。

会長特別企画19 指定 一部公募

総合的な診療で重症心不全に挑む

座長 坂田 泰史 (大阪大学大学院 医学系研究科 循環器内科学)
  佐藤 幸人 (尼崎総合医療センター 循環器内科)
座長の言葉
心不全患者は急性心不全による入退院を繰り返し徐々に病態が悪化することが多い。治療法はベータ遮断薬、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬の他、適応患者には両心室ペーシングや陽圧呼吸などの非薬物治療も行われ、若年であればさらに植込み型補助人工心臓も考慮される。しかし、依然として重症心不全の病態は解明されていない部分も多く、個々の治療のresponderの予測も困難なことが多い。また、重症心不全患者の背景因子も時代とともに変化していると思われる。本シンポジウムは重症心不全を疫学・病態・診断・治療あらゆる面において、より総合的な視点から捉え直すセッションであり、問題点と介入点を共有したい。

シンポジウム

シンポジウム1 指定 一部公募

冠動脈疾患画像診断の進歩

座長 赤阪 隆史 (和歌山県立医科大学 循環器内科)
  上妻 謙 (帝京大学 循環器内科)
座長の言葉
冠動脈インターベンション(PCI)が普及して30年になるが、他国と異なり保険でカバーされることもあり、IVUS、OCTをはじめとした冠動脈イメージングを併用することによって、我が国のPCIは進歩してきた。特にステント血栓症が他国に比べて少ないことやDCAのようなアテレクトミーデバイスが唯一存在できることに冠動脈イメージングが寄与しているといえるだろう。さらにFFR、MSCTやそれを組み合わせたCT FFR、さらに3D QCAによるQFRなど虚血診断ツールが充実してきている。残された課題として、将来破綻する不安定プラークの診断を高精度に診断できる画像診断が求められている。IVUSの技術をベースにしたプラーク診断が盛んに行われてきたが、十分に確立したとは言いがたい。今後はコストも意識した診断法が求められていくと思われる。本セッションでは新しい画像診断技術について第一人者から紹介して頂き、今後の冠動脈疾患治療について残された問題点解決のためのディスカッションを行っていきたい。

シンポジウム2 指定 一部公募

DOACを再考する

座長 青沼 和隆 (筑波大学 医学医療系 循環器内科)
  井上 博 (済生会富山病院 内科)
座長の言葉
我が国では、2011年3月11日の東日本大震災直後の2011年3月15日にDOAC第1号であるダビガトランが発売された。その後アピキサバン・リバロキサバン・エドキサバンが相次いで市場に投入され、5年半を経過した2016年12月現在では、既にワルファリンをはるかに超えて処方されるに至っている。
発売当初はNOAC  (Novel oral anticoagulants: NOACs)と呼称されていたが、現在ではDOAC  (Direct oral anticoagulants: DOACs)と呼称されるに至り、4種の新規抗凝固薬治療による研究報告は百花繚乱の様相を呈している。
元々DOACsはワルファリンと同様、抗凝固薬で有る為、抗凝固作用が強ければ出血のリスクが上昇し、出血のリスクを軽減する為減量する事で抗凝固作用の減弱を認める可能性が考えられたが、幾つかの研究報告ではその相反する作用に対する治療効果の特異性が異なる事を報告しているものも存在するのである。
また以前の論文は、ワルファリンと各DOACsの非劣性試験が主体であったものが、特に最近の論文では、各DOACs間の比較研究も多く報告されている。
更に、通常の血栓予防を目的とした処方におけるDOACsの優位性のみならず、カテーテルアブレーション周術期における抗凝固治療においても、幾つかの報告が成されている。
一方我が国では、市販後調査を中心にした報告がその主体を占めており、明らかな比較研究がなされていないところが問題である。
この様な状況の中、今循環器内科専門医に求められていることは何であろうか。やみくもにDOACsを処方し続けるのか、各々のDOACsの特性を考慮しつつ症例毎に最も適したDOACを選択する(tailored medicine)のか、これからは循環器専門医の真の腕が問われる時代にさしかかっているのである。
この様な中、今回『DOACを再考する』というセッションを開催する事となった。本邦で現在までに得られた数多くのエビデンスを基に、各施設から本セッションに応募頂き、実りある議論を通じて参加される循環器内科専門医各先生と共に、DOACsに対する最新の考え方を共有できるように願っている。

シンポジウム3 指定 一部公募

致死的不整脈治療の進歩

座長 栗田 隆志 (近畿大学 心臓血管センター)
  野上 昭彦 (筑波大学 循環器内科)
座長の言葉
近年の医用電子工学の進歩はカテーテルアブレーションや植込み型除細動器(ICD)などの不整脈非薬物治療の発展に寄与し、10年前には考えも及ばなかった展開を見せている。不整脈の新しい治療法は疾患の根治率や患者の生命予後改善に寄与するだけではなく、疾患の本態へと迫れる側面も覗かせる。
今回のシンポジウムでは致死的不整脈に対する非薬物治療の進歩を取り上げ、その最先端を知る機会としたい。カテーテルアブレーションにより頻拍の機序がどこまで解明され、根治が期待できるようになったのか、これまではアンタッチャブルであった領域へ如何にしてアプローチできるようになったのか。また、ICDや心臓再同期療法の不具合(感染症、不適切作動やNon-responderの問題)はどこまで解決されたのか。そして、生命予後改善の限界は超えられたのか。
めくるめく近未来が交錯するこの領域において、本シンポジウムは時代に即した情報を獲得する絶好の機会であり、私たちの期待に十分応えるものとなろう。是非とも多くの方々にご参集頂きたい。

シンポジウム4 指定 一部公募

心アミロイドーシスおよび心サルコイドーシスの診断と治療

座長 岩永 善高 (近畿大学 医学部 循環器内科)
  北岡 裕章 (高知大学 医学部 循環器内科学)
座長の言葉
心筋症のなかで心アミロイドーシスおよび心サルコイドーシスは、近年の画像診断の進歩により従来考えられていた以上に心筋症の中に多く隠れていることが明らかになり、その認識が高まってきた。しかしながらその病因は比較的解明が進んでいるものの、依然として診断および治療においては数多くの問題が残されている。またこれらの心筋症は、心臓のみならず、多臓器の障害を来すことも多く、全身を診るという視点も重要である。そこで本セッションでは、現状でのマネージメントの標準化および今後の診断・治療における進歩を念頭においたマネージメントを目指すべく、議論を行っていきたい。

シンポジウム5 指定 一部公募

虚血性心疾患と冠微小循環障害

座長 石原 正治 (兵庫医科大学 内科学冠疾患科)
  岩倉 克臣 (桜橋渡辺病院 心臓・血管センター)
座長の言葉
冠微小血管は心筋への血液灌流において心外膜冠動脈と同等あるいはそれ以上の大きな役割を果たしている。急性心筋梗塞では冠動脈の再灌流後に冠微小循環障害によるno-reflow現象を生じ、これが予後の重要な規定因子となることはよく知られている。またPCI周術期の心筋梗塞(type 4a)は微小塞栓による冠微小循環障害が主要な機序である。さらに冠動脈硬化症による狭心症や冠攣縮性狭心症などの慢性虚血性心疾患においても冠微小循環障害が虚血に深く関与するのみならず、たこつぼ心筋症やHFpEFなどの病態とも関係することが知られている。しかしながら冠微小循環の評価は必ずしも容易ではなく、その病態については十分な解明が得られていなかった。近年、冠予備能やIMRなどの機能評価法に加え、心臓MRIやPETなどの画像診断法でも著しい進歩を遂げ、冠微小循環障害の病態解明が急速に進んでいる。本セッションにおいては、この分野のトップランナーの諸先生方から今日における冠微小循環の画像的・機能的評価の進歩を紹介いただくとともに、各々の方法からみた急性・慢性の虚血性心疾患における冠微小循環障害とその臨床的意義についてディスカッションする予定である。本シンポジウムがまだまだ未知の部分の多いこの領域に新たな光明を与える機会となることを期待したい。

シンポジウム6 指定 一部公募

これだけは知っておきたい心不全治療薬

座長 増山 理 (兵庫医科大学 循環器内科)
  伊藤 宏 (秋田大学大学院 医学系研究科 循環器内科学・呼吸器内科学)
座長の言葉
最近心不全のデバイス治療が盛んに話題になっている。しかるに、いきなりデバイス治療を行うのではなく、多くの状況下では薬剤治療が優先される。心不全は左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)と保持された心不全(HFpEF)に大別されるが、特にHFrEFでは心不全の治療ガイドラインは日米欧間で大差なく、ACE阻害薬とβ遮断薬が基礎治療薬と位置付けられる。予後改善、心機能改善効果が多くの臨床試験で実証されているからである。しかるに、これらの薬剤も万人に一様な効果があるわけではなく、効果の小さい例、種々の理由によって使えない例などの限界もある。基礎治療薬の次に、大規模臨床試験で予後改善効果が証明された抗アルドステロン薬、血管拡張薬が使われる。一方、急性心不全や重症難治性心不全に対しては、血行動態を改善する目的や心不全症状を軽減する目的において利尿薬や強心薬が重宝される。これらの薬剤は一般に予後に対しての効果は不良であるとされるが、代用となる治療法があるわけではなく、使わざるを得ない。よって、現在本邦では使えないが、すでに欧米のガイドラインにも掲載されているネプリライシン阻害剤やイバブラジンなどの新薬への期待も大きい。さらに心筋ミオシン活性化薬や可溶型グアニル酸シクラーゼなどの新たな心不全治療薬の開発も進んでいる。一方、HFpEFについては、残念ながら現在のところ予後改善効果が実証された薬剤は無い状況である。現時点では期待や小規模試験の結果を参考に手探りで治療を行うしかない。本シンポジウムでは、2017年の時点においてこれだけは知っておきたい心不全治療薬の最前線についての発表を期待する。

シンポジウム7 指定 一部公募

心房細動に対する非薬物的アプローチ

座長 萩原 誠久 (東京女子医科大学 循環器内科)
  井上 耕一 (桜橋渡辺病院 心臓・血管センター)
座長の言葉
高齢化社会に伴い本邦でも心房細動患者の数はますます増加している。それに伴い心房細動の治療の進歩が望まれており様々な切り口から研究が進んでいる。心房細動に対する薬物的治療の進歩といえば、近年開発された直接作用型経口抗凝固薬による血栓塞栓症予防が挙げられるが、心房細動自体を制御する抗不整脈薬についてはブレイクスルーがなく閉塞感があるのが現状である。一方、心房細動に対する非薬物的治療は21世紀に入り著しく進化した。最大の変化はカテーテルアブレーションが標準治療として普及したことである。薬物治療に比して高い効果を誇り、本邦でも年間4万件以上行われている。アブレーションに関連したテクノロジーは飛躍的に進化し、イリゲーションカテーテル、CFカテーテル、3Dマッピングシステム等の開発や、高周波通電カテーテル以外の焼灼法の臨床応用(冷凍・ホットバルーン)、安全な手技を行うためのツールの登場(心腔内エコー、高周波中隔穿刺針、食道温度プローブ)がアブレーションの普及に大きな後押しをした。アブレーション治療のみですべての心房細動を根治するのが困難であることも明らかとなり、それを打開すべく新たな試み(低電位領域やRotor・Driverアブレーション、ケミカルアブレーションなど)もなされている。アブレーション以外にも、左心耳閉鎖デバイスによる血栓塞栓症の予防(本邦未承認)や心臓内視鏡外科手術による左心耳切除や肺静脈隔離といった侵襲的アプローチ、肥満・睡眠時無呼吸症候群に対する積極的介入による心房細動の一次予防・二次予防といった非侵襲的アプローチもなされている。これら様々な非薬物的アプローチの有効性・安全性についてご発表いただき今後の展望について考えたい。心房細動治療の可能性がさらに広がることが期待される。

シンポジウム8 指定 一部公募

心臓再同期療法(CRT)を再評価する:心機能、運動耐容能、QOL

座長 後藤 葉一 (公立八鹿病院)
  栗田 隆志 (近畿大学 心臓血管センター)
座長の言葉
心臓再同期療法(CRT)はわが国では2004年にCRT-Pが、2006年にCRT-Dが保険適応になり、以後植込み件数が増加し、現在では重症心不全の治療戦略において心不全状態改善・再入院抑制・生存率改善のエビデンスに裏付けられた治療法として必要不可欠な選択肢の1つとなっています。しかし、CRTの治療効果予測法としてQRS幅以外の指標が未確立であること、植込み後に心機能が改善しないノンレスポンダーが存在すること、植込み後に不安・抑うつ指標が悪化する症例が存在すること、植込み後の運動開始時期や身体活動許容範囲に関する明確な指針が無いこと、植込み後の心臓リハビリが普及していないことなど、治療方針決定および植込み後の患者マネジメントにおいて困惑する場面も少なくありません。
本シンポジウムでは、大規模臨床試験において有効性のエビデンスは確立されているものの、臨床現場での適用や方針決定、および植込み後の患者マネジメントにおいて未解決の課題が残るCRTについて、心機能・運動耐容能・QOLを含む多面的なアプローチに基づいて再評価を試みます。心不全の基礎疾患・患者背景・長期予後が欧米と異なるわが国において、CRTをどう位置づけ、どう活用し、植込み後の運動耐容能とQOLをどう高めるかについて、幅広い討議を期待します。

シンポジウム9 指定 一部公募

DVT/PEの診断と治療、予後は明確になったか?

座長 山田 典一 (三重大学 循環器・腎臓内科学)
  山本 剛 (日本医科大学付属病院 心臓血管集中治療科)
座長の言葉
深部静脈血栓症(DVT)/ 肺血栓塞栓症(PE)はわが国で増加しつつあるが、これは食生活の欧米化、高齢社会の到来などによる実数の増加に加え、エコーやCTといった診断機器の進歩に伴う診断率の向上が大きく影響していると考えられている。また、DVT/PE治療の中心である抗凝固療法に、新たに直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が加わったことにより治療方法も目覚ましく変化し、急性期の治療導入が簡便化され、入院期間の短縮や外来治療の増加など、効果的な治療が行いやすくなった。こうした最近の動きを受け、臨床医の本疾患に対する関心/ 認知度も高まっている。しかしその反面、慢性期再発予防目的で用いる抗凝固薬の適切な継続期間や用量、血栓溶解療法や下大静脈フィルターの適応などいまだ明らかになったとはいいがたく、さらにPEでは重症例の依然として高い死亡率や慢性血栓塞栓性肺高血圧症への移行例の存在、DVTでは長期間症状が持続する血栓後症候群の発生など問題も多く残されている。今後エビデンスを集積することで、時機を逸することなく速やかに診断をくだし、適切かつ十分な治療を行うための診療指針の充実が急務である。
本シンポジウムでは、最近のDVT/PEの診断法や治療法の変化に加え、わが国における本疾患の再発率、慢性期合併症発生率、死亡率など予後に関するデータを提示していただき、今後のより良い診療に向けての課題や展望について議論したい。

シンポジウム10 公募

心不全治療の新しい展開

座長 筒井 裕之 (九州大学 循環器内科)
  澤 芳樹 (大阪大学 心臓血管外科学)
座長の言葉
心不全に対する薬物治療・非薬物治療の進歩には目覚しいものがあり、心不全患者の生命予後は着実に改善してきたが、その改善はまだ十分とは言えず、より効果的な治療の開発が進められている。欧米では、Ifチャネル抑制薬イバブラジンとアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(angiotensin-receptor/neprilysin inhibitor;ARNI)サクビトリル・バルサルタンが使用され、ガイドラインでも位置づけられている。わが国ではこれらの薬剤もふくめ新規薬剤の開発治験が実施されている。また、糖尿病治療薬であるSGLT-2阻害薬エンパグリフロジンもEMPA-REG OUTCOME試験の結果をふまえ心不全患者を対象とした国際共同治験が予定されている。非薬物療法である植込み型除細動器(ICD)と心臓再同期療法(CRT)の有効性は確立し標準治療となっている。さらに運動療法も実施施設が増え、広く行われるようになった。心不全に対する治療の効果を最大限引き出し、再入院を減少させ、症状・QOLを改善するには、モニタリングやセルフケアを含む疾患管理が必要であるが、ICTを活用した新たな取り組みも始まっている。重症心不全に対する補助人工心臓は、体外設置型から植込み型へと大きく進歩した。心移植ドナーが絶対的に不足している現状では、心移植までのブリッジばかりではなく永久治療(destination therapy)へと適応が拡大していくものと予測される。心筋再生療法は重症心不全治療の最後の砦として期待が寄せられ、世界中の研究者が開発にしのぎを削っているが、iPS細胞の導入などによって今後大きく進展する可能性がある。本シンポジウムでは、心不全に対する薬物治療・非薬物治療の新たな取り組みを臨床の現場からご報告いただき、心不全治療の将来を展望したい。

シンポジウム11 指定 一部公募

感染性心内膜炎の評価・治療

座長 中谷 敏 (大阪大学 医学部 保健学科)
  岩永 史郎 (埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科)
座長の言葉
治療薬や診断機器などさまざまな分野で医学が進歩していく今日においても、感染性心内膜炎の発症は減少することなく、またその院内死亡率は10%を越えている。このことはすなわち感染性心内膜炎に対する診断と治療についてのわれわれの理解がまだ不十分であるということを示している。診断の要となる心エコーから得られる情報に加えて、CT、PET、MRIなど他の画像診断情報をどう使いこなすか、遺伝子検査をどう役立てるか、新たに開発された抗菌薬で治療成績は上がるのか、脳合併症をどのように回避するか、急性期の手術タイミングを決めるのは何か、チームアプローチの効果は、抜歯前の予防的抗菌薬投与はどうすべきか、等々共有すべき問題点は多々ある。折しも2015年には欧米の感染性心内膜炎の診療に関するガイドラインが改定され、現在わが国でも日本循環器学会のガイドラインが改定中である。本シンポジウムではガイドラインの内容も踏まえつつ感染性心内膜炎の診断と治療の現況について各分野の専門家にご報告いただき理解を深めたい。

シンポジウム12 指定 一部公募

POST-SPRINTの日本人高血圧治療戦略
~ だれを対象に、どの降圧薬で、どこまで降圧するか~

座長 苅尾 七臣 (自治医科大学 循環器内科学)
  大石 充 (鹿児島大学 心臓血管・高血圧内科学)
座長の言葉
近年発表された臨床試験の内、最もインパクトがある研究はSPRINT研究である。本研究は、ハイリスク高血圧患者を対象とし、診察室血圧120mmHgを目指した降圧治療が、通常のガイドラインで推奨される140mmHgを目指した降圧療法よりも、心血管イベントを約25%減少させることを証明した無作為比較試験である。本試験の成績は、それ以降の国内外の循環器治療ガイドラインに大きく影響をあたえることになる。今後、2-3年で国内外の主要ガイドラインが次々に改定されてゆくが、SPRINTの成績を組み入れてゆくかが焦点となる。本研究発表後に最初に発表されたオーストラリアのガイドライン2016では、早速、高齢者を含むハイリスク高血圧患者の降圧目標を従来の140mmHgから120 mmHg未満へ塗り替えた。本シンポジウムでは、高齢者高血圧に加え、心血管疾患、糖尿病、や慢性腎臓病の合併するハイリスク高血圧患者に対する降圧治療に関した演題を公募する。さらに、SPRINTの成績を踏まえ、だれを対象に、どの降圧薬を用い、どこまで降圧するかを論じていただき、今後の我が国のガイドラインの作成に向けて、高血圧治療の動向を展望したい。

シンポジウム13 指定 一部公募

脂質異常症治療薬の新展開

座長 尾野 亘 (京都大学 循環器内科)
  小関 正博 (大阪大学 循環器内科学/大阪大学キャンパスライフ支援センター)
座長の言葉
LDL-Cの管理については、1次予防、2次予防ともにスタチンによる治療の多くのデータが発表され、スタチンによる動脈硬化予防に対する考え方は成熟してきている。さらに、昨年より、本邦においても抗PCSK9抗体による治療が可能となり、既存薬のみでは管理目標値に到達することが困難であった、重症家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体を含めた難治性の高LDL-C血症についても、LDL-C管理目標値を達成できる新しい時代を迎えた。今後、日本人において、どこまでLDL-Cを低下させるべきかなど、より一層のデータの蓄積が待たれる。
一方、HDL-CについてはCETP阻害薬やナイアシンによる治療が心血管イベントを減少させず、HDL-C増加薬の開発は下火となっている。HDL-Cではなく、HDLの質、コレステロール逆転送能を反映するような新しい評価系の開発など、新たな取り組みが必要であろう。
さらに、高トリグリセライド(TG)血症については、高LDL-C血症と同様に心血管疾患の独立した危険因子であると認識されてきたが、TG値を低下させることで心疾患のリスクを抑えることができるという明確なエビデンスはいまだに存在しない。ω3系脂肪酸製剤やペマフィブラートの登場により、今後、どのような患者群でより積極的にTG値に介入していくべきかなど、TG値を低下させる意義をめぐる議論が活発になると考えられる。
今回のシンポジウムにおいては、すでに臨床で用いられ始めた薬剤のみならず、今後の可能性を秘めた治療法までを紹介したい。

シンポジウム14 指定 一部公募

肺動脈性肺高血圧症の診断と治療

座長 松原 広己 (岡山医療センター 循環器内科)
  田村 雄一 (国際医療福祉大学 三田病院 心臓血管センター/肺高血圧症センター)
座長の言葉
肺動脈性肺高血圧症は現在までに11種類もの薬物療法が承認されており、治療の選択肢がこれまでになく増えている一方、治療の複雑化に伴い治療経験の多い施設とそうでない施設の格差が拡がっていることが懸念される。特に特発性肺動脈性肺高血圧症はある種バスケットネームになっていることから、不十分な診断のもとに治療開始される症例も存在するのが現状である。そこで本セッションでは肺動脈性肺高血圧症の診断から治療まで、改めて基本に根ざした上での最新の知見を扱うことで、日本における肺高血圧診療を見直すきっかけとしたい。

パネルディスカッション

パネルディスカッション1 指定 一部公募

糖尿病管理のスタンダード

座長 平山 篤志 (日本大学 医学部 循環器内科)
  綿田 裕孝 (順天堂大学 医学部 代謝内分泌内科)
座長の言葉
糖尿病の血糖コントロールの指標はヘモグロビンA1C(HbA1C)であり、HbA1Cをできる限り低下させることにより、糖尿病患者の生活の質および予後改善につながると考えられていた。事実、インスリンの使用やSU薬の使用によりHbA1Cを低下させることにより、網膜症、腎症、神経障害などの合併症は顕著に減少している。その延長上でHbA1Cを厳格に治療することで生命予後に最も関連する心血管死を減少させ、死亡率を低下することができるのではと考えられ、UKPDS以来、数多くの試験が行われてきた。しかし、結果は、すべてNegativeで、なかには死亡率が増加するという試験の結果も出された。一方、糖尿病患者の心血管リスクには血糖コントロールだけでなく、脂質や血圧などの他の因子のコントロールの重要性もSTENO-2をはじめとする試験で示されるようになった。特に、UKPDSでもLDL-コントロール値は重要なリスク因子であり、スタチンの投与により著明なイベント低下効果が示され、最近のIMPROVE-ITでもその効果が確認されている。糖尿病治療におけるスタンダードとしては、ごく最近までは糖尿病薬の意義は、多くの試験が行われたにもかかわらず希薄であった。しかし、SGLT-2阻害薬を用いたEMPALEG-OUTCOME試験で、リスクの高い糖尿病患者で死亡率の有意な減少をはじめ、3point MACEの有意な減少も示されたことから、今後大きく治療が変わる可能性がある。このパネルディスカッションでは、循環器医としてまず、リスクの高い糖尿病患者に対して、まず何をターゲットに治療を開始して、最終的な目標である予後改善につなげるべきかの戦略を明らかにしたい。このMissionを最新の知見を交えて、糖尿病医、循環器内科の壁を越えてディスカッションできる実りのある内容にして、達成したいので、皆様に奮って応募していただきたく存じます。

パネルディスカッション2 指定 一部公募

運動負荷心エコーの役割の再評価

座長 平野 豊 (近畿大学 医学部 循環器内科)
  石井 克尚 (関西電力病院 循環器内科)
座長の言葉
負荷心エコーは、安静時心エコーでは決して明らかにはできない、安静時には“潜んでいる”心臓の異常所見を、運動することによって顕在化させるので、心筋虚血のみならず収縮予備能や、弁膜症や肺高血圧などの多くの疾患にも応用されています。特に労作時息切れの原因を明らかにできる可能性があり、運動中の自覚症状、血圧や心拍の反応、心電図の変化、運動耐容能も客観的に評価することが可能です。負荷心エコーは、欧米では冠動脈疾患を中心に一般化している検査法で、日本では2012年4月に保険収載されましたが、まだ広く実施されているとは言いがたいのが実情です。検査を実施する部屋や運動負荷装置が整っていないなどのハード面の問題から、実際の負荷の仕方や、結果をどう解釈したら良いのか解らないなどソフトの問題まで、まだ数多くの解決すべき問題があります。
本セッションでは、循環器疾患全般における負荷心エコーの有用性を経験豊富な先生方にご講演いただき、現時点での負荷心エコーの問題点を挙げていただき、その解決法について皆で話し合いたいと思います。

パネルディスカッション3 公募

心不全と合併疾患対策

座長 山本 一博 (鳥取大学 病態情報内科)
  猪又 孝元 (北里大学北里研究所病院 循環器内科)
座長の言葉
心不全病態における臓器連関の重要性が叫ばれて久しい。心ポンプ異常に伴う血行動態や神経体液性因子の変化は末梢臓器を障害し、逆に、末梢臓器の異常も心不全病態を悪化へと向かわせる。この相互因果の悪循環を理解することは確かに重要であるが、心腎連関ひとつとっても未だに概念論から十分に脱却できていない。一方で、背景因子とでも言えるような疾病、例えば、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関しても、ステージAもしくはBでの予防医学的な議論は盛んでも、ステージCやDといった有症候性心不全における望ましい管理の姿は明らかでない。
このように、「心不全管理における合併症」と言っても、立ち位置の異なる多様な因子が議論の対象となろう。ここで大切なのは、現場の視点である。ベッドサイドで目の前に突きつけられた現象に対し、具体的にどのように動くべきか、あるいは、その判断の根拠となりうる理論的背景は何か、そのような視点に基づいた演題を広く募り、実践に繋がる形での熱い議論を戦わしたい。

パネルディスカッション4 指定 一部公募

心臓病学における臨床研究の方向性を探る

座長 代田 浩之 (順天堂大学大学院 医学研究科 循環器内科学)
  保野 慎治 (京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター EBM推進部)
座長の言葉
様々な情報は電子データとして収集・蓄積されているものの、データの量的問題、保存形式やデータ定義の違い、データベース間の個人の紐づけ作業の困難さなどから、これまで利活用が困難であった。これらの情報は「ビックデータ」と呼ばれ、医療分野では、各医療機関における診療情報、レセプト・DPC情報、各研究単位での疫学情報、国や各種法人が構築しているナショナルデータや疾患レジストリに加え、ウェアラブルデバイス等から得られた生体情報、さらにはゲノム・オミックス解析から得られた情報等も含まれる。近年、ICT(情報通信技術)の進展により、「ビックデータ」を用いた臨床研究に大きな期待が寄せられている。
欧米では医療分野での「ビックデータ」の利活用が進んでいるが、中でも北欧を中心にレジストリを利活用することで、低コストでかつ大規模なランダム化比較試験(registry-based RCT)が実施されており、その研究デザインの有用性について注目が集まっている。
我が国では、厚生労働省より国立高度専門医療開発センターや臨床研究中核病院を核として、医薬品・医療機器の臨床開発や市販後安全性対策等への利活用可能な疾患レジストリの構築を目的とした「クリニカル・イノベーション・ネットワーク構想」が提案され、現在、各ステークホルダーと協調しながら疾患レジストリ構築が進められている。本レジストリは、ゲノム・オミックス解析結果と連動することで、precision medicine、新規薬効に基づく創薬などへの利活用も期待されている。
本セッションでは、産官学の視点から、心臓病の臨床研究における「ビックデータ」の利活用に関する現状、課題、展望についてディスカッションし、今後の臨床研究の方向性を探りたい。

チーム医療セッション

チーム医療セッション1 指定 一部公募

ハートチームの理想と現状:コメディカルからの視点

座長 赤阪 隆史 (日本冠疾患学会ハートチームのあり方検討委員会 委員長 / 和歌山県立医科
 大学 循環器内科)
  山中 源治 (東京女子医科大学病院 看護部)
座長の言葉
近年、冠動脈疾患やTAVIなどの治療適応や方針の決定における循環器内科医・心臓血管外科医を中心とするハートチームによる検討の重要性が指摘され、ガイドラインにはハートチームアプローチの必要性が明記されるようになっている。その結果として、多くの学会でハートチームに関するセッションや演題が増加しているが、循環器系の内科・外科の医師の視点からの議論が中心である。しかし、心移植や重症心不全の管理、各種心疾患の術後管理には麻酔科やリハ科をはじめとする他科の医師や、看護師や薬剤師・放射線技師・理学療法士・栄養士やNSTチーム・ソーシャルワーカー・地域医療支援センターなどを含めたハートチームの協力が重要になる。本セッションではコメディカルの視点を中心に、ハートチームの現状と理想像に関して議論を進め、医師を中心としたハートチームの概念をさらに広げることができれば幸いである。

チーム医療セッション2 指定

高信頼性組織(HRO:High Reliability Organization)へのアプローチ
-心臓疾患治療のためのチーム医療-

座長 辰巳 陽一 (近畿大学医学部附属病院 安全管理部)
座長の言葉
患者さんから安心を得るためには、医療チームが、院内のみならず対外的に信頼を得る必要がありますが、それは一朝一夕で成し得るものではありません。このようなチームを、「高信頼性組織(HRO:High Reliability Organization)」と呼びますが、ここでは、心臓病診療において高い信頼を勝ち得る組織になるための、そして具体的に臨床場面への導入していくための概念と方法について、多職種医療チームという角度で論じていただきたいと思います。

チーム医療セッション3 指定 一部公募

心血管病診療において専門資格を活かす

座長 佐藤 匡也 (CVITコメディカル委員会 委員長/会津中央病院 循環器科)
  深水 愛子 (大阪警察病院 看護部)
座長の言葉
心臓血管カテーテル治療/手術などを担当する医師には、より高い専門的技術と知識が要求されます。しかしながら医師のみではこれらの治療を完遂することはできず、周りのスタッフの協力があって初めてよい治療となるものであり、そのためには的確な専門的知識を持ったスタッフの育成と教育は重要な課題であると考えられます。循環器分野の看護師においては、心不全患者に対応する慢性心不全看護認定看護師や慢性疾患や重症患者に対する専門看護師資格、重症下肢虚血患者に対する皮膚・排泄ケア認定看護師、心血管インターベンション治療に関わるIntervention Nursing Expertなどがあります。診療放射線技師においては日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構による専門技師制度が、臨床工学技士においては、Intervention Technical Expertや不整脈治療専門臨床工学技士などがあります。また、検査技師の部門では血管診療技師認定機構による血管診療技師や超音波検査士資格などもあります。さらには、急性期治療がなされたあとに、よりよい生活を取り戻すためのリハビリテーションや栄養指導などにかかわる資格もあり、これら種々の分野で専門スタッフが活躍していることは我々医師にとっても大きな力になっております。最近、これらのスペシャリティをよりよい医療につなげるために、それぞれの職種の相互協力を基盤にしたチーム医療が提唱されています。この中においては内科だから外科だから、医師だからメディカルスタッフだからなどという差別化は一切排除し、お互いの専門性をリスペクトしながら医療を構築することが重要となります。本セッションでは、これらの専門資格を心血管疾患のチーム医療に活用するためにはどのようなことが重要であるのかを話し合いたいと考えております。

チーム医療セッション4 指定

薬剤をめぐる諸問題

座長 髙田 充隆 (近畿大学 薬学部 臨床薬剤情報学分野)
  駒村 和雄 (神戸学院大学 栄養学部 栄養学科 臨床検査学部門)
演者 杉本 幸枝 (大阪府薬剤師会 理事)
  井上 知美 (近畿大学 薬学部 医療薬学科)
  和田 恭一 (国立循環器病研究センター 薬剤部)
  岩澤 真紀子 (北里大学 薬学部 医薬品情報学)
  町田 聖治 (小倉記念病院 薬剤部)
座長の言葉
心臓疾患は、がんに次いでわが国の死亡原因の上位を占めており、高齢者人口の増加に伴い、今後益々増加が見込まれる疾患です。心臓疾患をはじめとする循環器疾患における治療では、薬物療法が大きな役割を担っており、心臓病の治療において、薬物療法を如何に効果的に行うかが、治療の成果に大きく係ることは明らかです。また、近年,チーム医療の重要性が叫ばれていますが、循環器領域においても同様であり、薬剤師がいかに効果的に薬物療法に係るかが、治療成果に大きく影響する場合もあると考えられます。専門薬剤師制度が整備されていない循環器領域ですが、逆に循環器領域の薬物療法については、すべての薬剤師が精通していることが求められています。本セッションでは、循環器疾患に係り、循環器疾患の薬物療法に貢献されている各領域の薬剤師から、循環器領域における薬剤師の係りや活動についてご紹介いただき、循環器疾患の薬物療法における薬剤師の役割や今後の展望について討論したいと考えています。

チーム医療セッション5 指定 一部公募

心臓病患者における(栄養)感染症対策

座長 簗瀬 正伸 (国立循環器病研究センター 移植医療部)
  山下 大輔 (神戸医療センター 薬剤部)
座長の言葉
心臓病患者の栄養管理と感染対策の守備範囲はとても広い。栄養に関して言えば、肥満や高脂血症などの生活習慣病を基礎とする虚血性心疾患では、むしろ栄養の摂取を制限する必要があり、サルコペニアを合併した高齢者の心不全では積極的な栄養の介入が必要となる。また、心原性ショックや循環不全状態にある患者への栄養管理に難渋する経験は少なくない。感染に関して言えば、ペースメーカーやICDなどのデバイス感染、弁置換術を要する感染性心内膜炎、感染性動脈瘤、術後の人工弁や大動脈グラフト、植込型左室補助人工心臓などの感染では、その治療にしばしば難渋する。特に多剤耐性菌による感染では、原疾患の治癒遅延や重篤化を招くことがあり、その予防や制御は感染対策の重要な課題である。心疾患患者の栄養管理と感染対策には、医師・看護師・薬剤師・検査技師・管理栄養士・歯科医師などの多職種からなるチームによる取り組みが必要となっており、本セッションでは、心疾患患者における栄養管理サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)や感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)、抗生薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)の役割や取り組み方を深め、心臓病の医療現場でこれらのチームをどう活かしていくかを考えてみたい。

チーム医療セッション6 指定

心臓病治療薬を使用する上で知っておくべきこと

座長 林 孝浩 (はやし内科クリニック)
  森嶋 祥之 (近畿大学医学部附属病院 薬剤部)
座長の言葉
心臓は生命活動の中心となっている臓器であり、全ての心臓病は命に関わることになる。心臓病において“薬”は必要不可欠な治療手段の一つであるが、心臓という臓器の特異性から、使い方を誤れば致死的にもなり得る。心臓病治療薬を十分に理解しておくことは医師、薬剤師以外の看護師、管理栄養士などの医療従事者も重要であり、各医療従事者間での連携も必要である。心臓病治療薬使用にあたっては、他疾患治療にはない特徴があることを理解しておくべきで、心臓病患者の循環動態が刻々と変動し、腎臓、肝臓機能にも影響し、薬物動態に変化を及ぼすこと、また、心臓病患者の多くが合併症・併存症を有しており、そのため多剤服用者が多く、薬物間の相互作用が起こることなど、注意を要する。その他、抗血栓薬のワルファリンは納豆を食べると効果が減弱する、抗狭心症薬や降圧薬として用いられるジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬はグレープフルーツを併用すると効果が増強するなど、心臓病治療薬と食品の相互作用にも注意が必要である。本セッションでは、心臓病治療に携わる全ての医療従事者が、共有して知っておかなければならない心臓病治療薬の情報を整理し、確認して行きたい。

教育講演

教育講演1

生体分子イメージングによる生活習慣病のとらえ方

座長 福田 恵一 (慶應義塾大学 循環器内科)
演者 西村 智 (自治医科大学 分子病態研究部)

教育講演2

加齢循環器学

座長 伊藤 正明 (三重大学大学院 医学系研究科 循環器・腎臓内科学)
演者 秋下 雅弘 (東京大学 老年病科)

教育講演3

今の研究内容で循環器診療はどう変わるか:再生医療編

座長 石井 正浩 (北里大学 医学部 小児科)
演者 福田 恵一 (慶應義塾大学 循環器内科)

教育講演4

循環器画像診断の進歩:PET/CT

座長 木原 康樹 (広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 循環器内科学)
演者 玉木 長良 (北海道大学 核医学)

教育講演5

機能的評価と解剖学的評価を使い分ける:心不全疾患編

座長 竹石 恭知 (福島県立医科大学 循環器内科学講座)
演者 志賀 剛 (東京女子医科大学 循環器内科)

教育講演6

非造影MRI T1強調画像による心血管イベント予測

座長 石坂 信和 (大阪医科大学 内科学Ⅲ教室・循環器内科)
演者 野口 暉夫 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科)

教育講演7

植込み型心電計Up-to-Date

座長 清水 渉 (日本医科大学大学院 医学研究科 循環器内科学分野)
演者 安部 治彦 (産業医科大学 医学部 不整脈先端治療学)

教育講演8

機能的評価と解剖学的評価を使い分ける:虚血性心疾患編

座長 平山 篤志 (日本大学 医学部 循環器内科)
演者 香坂 俊 (慶應義塾大学 循環器内科)

教育講演9

脂質異常症治療の最前線(PCSK9の位置づけも踏まえて)

座長 平田 健一 (神戸大学大学院 医学研究科 循環器内科学分野)
演者 斯波 真理子 (国立循環器病研究センター研究所 病態代謝部)

教育講演10

大動脈解離:薬物療法vs人工血管置換術vsステントグラフト

座長 小林 順二郎 (国立循環器病研究センター病院 心臓血管外科)
演者 吉野 秀朗 (杏林大学 循環器内科)
  荻野 均 (東京医科大学 心臓血管外科)

教育講演11

Dyssynchrony評価のためのIntegrated Imaging

座長 百村 伸一 (自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科)
演者 麻植 浩樹 (桜橋渡辺病院 循環器内科)

教育講演12

心房細動Ablationの現状と展望

座長 前村 浩二 (長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 循環器内科学)
演者 山根 禎一 (東京慈恵会医科大学 循環器内科)

教育講演13

重症下肢虚血の集学的治療

座長 小野 稔 (東京大学医学部附属病院 心臓外科)
演者 鈴木 洋 (昭和大学藤が丘病院 循環器内科)
  浅田 秀典 (京都医療センター 血管外科)

教育講演14

iPS細胞を使った心筋再生治療

座長 磯部 光章 (東京医科歯科大学 医学部 循環器内科)
演者 澤 芳樹 (大阪大学 心臓血管外科学)

教育講演15

心臓リハビリテーションの最前線

座長 吉田 俊子 (宮城大学 看護学群 看護学類)
演者 後藤 葉一 (公立八鹿病院)

教育講演16

慢性血栓塞栓性肺高血圧症:内科・外科的アプローチ

座長 下川 宏明 (東北大学大学院 医学系研究科 循環器内科学)
演者 松原 広己 (岡山医療センター 循環器内科)
  安藤 太三 (総合大雄会病院 心臓血管センター)

 

地域活動委員会企画 JCCケースカンファレンス

地域活動委員会企画 JCCケースカンファレンス1

心不全に合併する不整脈の治療

座長 佐藤 幸人 (尼崎総合医療センター 循環器内科)
  土肥 薫 (三重大学 循環器内科)
症例発表者 宮崎 裕一郎 (尼崎総合医療センター 循環器内科)
コメンテーター 鈴木 誠 (横浜南共済病院 循環器内科)
ミニレクチャー 南口 仁 (大阪大学 循環器内科)

地域活動委員会企画 JCCケースカンファレンス2

成人期川崎病症例

座長 泉 知里 (天理よろず相談所病院 循環器内科)
  夜久 均 (京都府立医科大学大学院 医学研究科 心臓血管外科学)
症例発表者 山治 憲司 (近畿大学 医学部 循環器内科)
コメンテーター 瀬口 理 (国立循環器病研究センター 移植医療部)
  上野 雅史 (近畿大学 医学部 循環器内科)
  宮﨑 文 (天理よろづ相談所病院 小児科)
ミニレクチャー 石井 正浩 (北里大学 医学部 小児科)

 

ムービーケースカンファレンス

ムービーケースカンファレンス 公募

座長 中川 義久 (天理よろづ相談所病院 循環器内科)
  的場 聖明 (京都府立医科大学大学院 医学研究科 循環器内科学)
座長の言葉
インパクトのある動画で勝負しないか!
冠動脈インターベンション治療の発展は、イメージング装置の発達とともに歩んできたといえる。最古の冠動脈イメージングは、ダ・ヴィンチが心臓を栄養する冠動脈の解剖図を描いたものとされる。そこから長い時間を経て1958年に米国クリーブランドにおいてソーンズ医師による冠動脈造影が開始された。冠動脈造影の手法を応用して1977年にスイスのグルンチッヒ医師よって治療への応用としてPTCAが施術された。今では、PCIを中心とした循環器疾患の診断と治療は、画像情報なしには考えられない。本セッションでは、イメージング、それも静止画ではなく動画の持つ力が診断・治療に有益であった症例を供覧しながら討論したい。一枚の画像、動画は長い説明よりも強い説得力を発揮する。冠動脈疾患へのPCIだけでなく、末梢動脈疾患へのPTAや、structural heart diseaseへの診断と治療におけるインパクトのある動画症例を募集する。衝撃の映像をもとに症例を討論し、イメージングの限界と将来についても討論したい。

JCC-ASIAジョイントシンポジウム

1. JAMIR-KAMIRジョイントシンポジウム

座長 Myung Ho Jeong (Chonnam National University Hospital, Korea)
  安田 聡 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科)

2. JCC-KSCMSジョイントシンポジウム

座長 Kwang Kon Koh (KSCMS会長 / Gachon University Gil Hospital /
 Gachon Cardiovascular Research Institute, Korea)
  宮内 克己 (順天堂大学 循環器内科)

 

JCC-ACCジョイントシンポジウム

Heart Failure in Women

座長 Mary Norine Walsh (President, American College of Cardiology/St. Vincent Heart
 Center of Indiana)
  斎藤 能彦 (奈良県立医科大学 第一内科学)
     
  Heart Failure in Women
演者 Mary Norine Walsh (President, American College of Cardiology/St. Vincent Heart
 Center of Indiana)
  Heart Failure in Women
  坂田 泰彦 (東北大学 循環器内科)
  Peripartum Cardiomyopathy: Recovery of Function
  Athena Poppas (Lifespan Cardiovascular Institute/Rhode Island, Miriam and
 Newport Hospitals/Brown University)
  Peripartum Cardiomyopathy
  神谷 千津子 (国立循環器病研究センター 周産期・婦人科)

 

日本心臓病学会・日本小児循環器学会ジョイントシンポジウム

小児循環器疾患の内科への円滑な移行

座長 白石 公 (国立循環器病研究センター 小児循環器部)
  八尾 厚史 (東京大学 循環器内科)
     
  患者が求める移行医療
演者 落合 亮太 (横浜市立大学 看護学科)
  移行医療のための思春期教室
  城戸 佐知子 (兵庫県立こども病院 循環器科)
  長野県での移行医療の取り組み
  安河内 聰 (長野県立こども病院 循環器小児科)
  妊娠および避妊指導
  神谷 千津子 (国立循環器病研究センター 周産期・婦人科)
  川崎病の移行医療
  三浦 大 (東京都立小児総合医療センター 循環器科)

 

日本心臓病学会・日本心臓リハビリテーション学会ジョイントシンポジウム

肺高血圧症のリハビリテーション 指定 一部公募

座長 佐藤 徹 (杏林大学 循環器内科)
  山科 章 (東京医科大学 第二内科)
座長の言葉
肺高血圧症の運動療法は2013年のニース肺高血圧症国際会議に於いてクラスIに認定され、有効な治療と見做されるようになった。しかし、これを支持するエビデンスは少数で、必ずしも誰もが納得するものとは言い難い。特に独自の治療法で予後の改善効果が欧米より上回っている日本では、運動療法の施行に関しては慎重な意見が少なくない。それは肺血管のコンプライアンスが低下している肺高血圧症にあっては、肺血流の増加によりラプラスの法則から肺動脈の壁厚が増大して更にコンプライアンスが低下し肺高血圧症が増悪するからであろう。また欧米のガイドラインは予後改善を目指しているのか、QOLの改善を志向しているのかもはっきりしない。このセッションでは欧米のガイドラインにより混乱も生じつつある肺高血圧症の運動療法に関して、専門の先生方の意見を伺い、議論を深めて、肺高血圧症の運動についての方向性をまとめてみたい。

日本心臓病学会・日本心臓血管外科学会ジョイントシンポジウム

高度逆流を有する僧帽弁閉鎖不全症に対する形成術の早期⼿術介⼊の適応

座長 夜久 均 (京都府⽴医科⼤学⼤学院医学研究科⼼臓⾎管外科学)
  尾辻 豊 (産業医科⼤学第2内科学)
     
  無症状⾼度僧帽弁閉鎖不全症に対する早期⼿術の適応:左房機能の観点から
演者 泉 知里 (天理よろず相談所病院循環器内科)
  高度僧帽弁逆流に対する形成術のタイミング:event free survial をめざして
  岡田 行功 (みどり病院⼼臓弁膜症センター)
  僧帽弁閉鎖不全症に対する早期介入を考える時、ためらう時
  林田 晃寛 (心臓病センター榊原病院 循環器内科)
  僧帽弁形成術早期介⼊の適応:100%完遂を⽬指した弁形成術
  柴田 利彦 (大阪市立大学 心臓血管外科)
  弁膜症診断と負荷⼼エコー図
  渡辺 弘之 (東京ベイ・浦安市川医療センター)
  僧帽弁閉鎖不全症に対する早期⼿術の可能性について
  高梨 秀一郎 (榊原記念病院 心臓血管外科)

 

日本心臓病学会・心筋生検研究会ジョイントシンポジウム

臨床と病理の視点からとらえるOnco-Cardiology

座長 赤澤 宏 (東京大学大学院医学系研究科循環器内科学)
  坂東 泰子 (名古屋大学医学部附属病院循環器内科)
  Opening Remarks
  中村 一文 (岡山大学医学部・歯学部附属病院循環器内科)
  [臨床・治療]化学療法と心臓血管毒性
演者 志賀 太郎 (がん研究会有明病院腫瘍循環器・循環器内科)
  [臨床・治療]化学療法と血栓塞栓症
  向井 幹夫 (大阪国際がんセンター 腫瘍循環器科)
  [画像診断]抗がん剤による心毒性の画像評価
  根岸 一明 (Menzies Research Institute Tasmania)
  [病理診断]心臓腫瘍病理
  加藤 誠也 (済生会福岡総合病院病理診断科)
  Closing Remarks
  赤澤 宏 (東京大学大学院医学系研究科循環器内科学)

 

日本心臓病学会・日本循環器心身医学会ジョイントシンポジウム

過労、ストレスと心血管病

座長 水野 杏一 (公益財団法人 三越厚生事業団)
  西村 勝治 (東京女子医科大学 神経精神科)
     
  過重労働と過労死
演者 伊藤 弘人 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 社会精神保健研究部)
  地域、海外での日本人勤労者の過労の実態
  宗像 正徳 (東北労災病院生活習慣病研究センター)
  過労、ストレスと心血管病発症の機序
  井上 信孝 (神戸労災病院 循環器内科)
  過労、ストレスの捉え方と対応
  冨高 辰一郎 (パナソニック健康管理センター)
  心筋梗塞と就労の両立支援
  遠藤 源樹 (東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学第二講座)
座長の言葉
複雑化した現代社会は、ストレス社会といわれるようにストレスがいろいろな問題の原因となり、われわれの健康にも影響していることが知られている。古くから心筋梗塞を含め、心血管病の要因として過労やストレスが指摘され、リスク因子として認識されている。近年、過労やストレスが労働者の労働衛生に大きく関わり、一部は突然死や自殺など社会問題になっていることは周知のごとくである。循環器医の役割は心血管病の治療だけでなく、その予防から心血管病患者の社会復帰への支援もある。過労、ストレスから労働者の心血管病を防ぐために産業医のみならず循環器医も十分認識し、適切な対応をしなければ、貴重な人材を失うことになる。日本心臓病学会では、過労、ストレスによる心血管病発現の背景から労働者における実態とその対応について本学会の会員のみならず広く医師会の先生方にも知っていただき、日々の臨床実地から産業医活動に役立てていただくことを目的に日本循環器心身医学会の協力のもと、シンポジウムを開催する。

日本心臓病学会・日本心臓核医学会ジョイントシンポジウム

PCI最適化のための非侵襲的検査法:臨床応用と課題

座長 中嶋 憲一 (金沢大学 核医学)
  田中 信大 (東京医科大学八王子医療センター)
     
  PCI最適化に必要なCAGとFFRの知識
演者 仁科 秀崇 (筑波メディカルセンター病院 循環器内科)
  PCI最適化に必要な心エコーの知識
  渡辺 弘之 (東京ベイ・浦安市川医療センター)
  PCI最適化に必要なPET・SPECTの知識
  福島 賢慈 (東京女子医科大学 画像診断・核医学科)
  PCI最適化に必要なFFR CTの知識
  依田 俊一 (日本大学 循環器内科)

 

教育委員会企画「Physical Examinationを学ぶ」

セッション1/基礎編

座長 鄭 忠和 (和温療法研究所)
     
  心音の基本
演者 川﨑 達也 (松下記念病院 循環器内科)
  心雑音の基本
  田中 信大 (東京医科大学八王子医療センター)
  頸静脈をみよう
  有田 武史 (九州⼤学病院 ハートセンター 第⼀内科)
  触診でわかること
  黒木 茂広 (新上三川病院 循環器内科)

セッション2/臨床編

座長 渡辺 弘之 (東京ベイ・浦安市川医療センター)
     
  生活習慣病のアセスメント
演者 竹本 恭彦 (大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター)
  心不全のアセスメント
  内田 英二 (聖隷横浜病院 総合内科)
  弁膜症の診断と重症度評価
  芦原 京美 (東京女子医科大学 循環器内科)
  肺⾼⾎圧とVTEの⾝体所見
  兵頭 永一 (西宮渡辺心臓・血管センター 循環器内科)

セッション3/実践編

座長 福田 信夫 (四国こどもとおとなの医療センター)
     
  症例1
演者 山崎 直仁 (高知大学 医学部 老年病科)
  症例2
  中岡 洋子 (近森病院 内科)
  症例3
  室生 卓 (みどり病院 心臓弁膜症センター内科)

 

成人先天性心疾患問題検討委員会セッション

成人先天性心疾患におけるカテーテル治療

座長 原 英彦 (東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科)
  富田 英 (昭和大学横浜市北部病院 循環器センター)
     
演者 住友 直方 (埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科)
  須田 憲治 (久留米大学 医学部 小児科)
  杉山 央 (東京女子医科大学 循環器小児科)
  馬場 健児 (岡山大学 小児科(IVRセンター))
  矢崎 諭 (榊原記念病院 小児循環器科)

 

利益相反委員会企画

利益相反を識る

座長 萩原 誠久 (東京女子医科大学 循環器内科)
  矢野 雅文 (山口大学大学院 医学系研究科 器官病態内科学)
     
  科学研究における産学連携の意義と利益相反問題
演者 新谷 由紀子 (筑波大学 利益相反・輸出管理マネジメント室)
  臨床研究における発表バイアスとCOI
  山崎 力 (東京大学医学部附属病院 臨床研究支援センター)
  倫理審査の現状と問題点
  梅本 誠治 (広島大学病院 総合医療研究推進センター)
  COI開⽰に求められること
  古川 裕之 (山口大学大学院医学系研究科 臨床薬理学)
  COIマネージメントの最近の動向
  楠岡 英雄 (独立行政法人 国立病院機構)

 

総務委員会企画男女共同参画セッション

座長 瀧原 圭子 (大阪大学キャンパスライフ健康支援センター/大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)
  山本 一博 (鳥取大学医学部病態情報内科)
     
演者 椎葉 茂樹 (厚生労働省大臣官房審議官)
  坂本 陽子 (大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)
  石津 智子 (筑波大学 臨床検査医学)
  斯波 真理子 (国立循環器病研究センター 病態代謝部)
     
コメンテーター 代田 浩之 (順天堂大学大学院 医学研究科 循環器内科学)

 

企業向け講習会/MRセミナー

循環器疾患侵襲的治療の最前線

座長 代田 浩之 (順天堂大学循環器内科)
  清水 渉 (日本医科大学循環器内科)
     
  虚血性心疾患の最前線 (PCI, CABGなど)
演者 高野 仁司 (日本医科大学循環器内科学)
  心臓弁膜症の最前線 (TAVI, Mitral clipなど)
  山本 一博 (鳥取大学循環器内科)
  重症心不全の最前線 (LVAD, 心臓移植, Impellaなど)
  坂田 泰史 (大阪大学循環器内科)
  大動脈・末梢血管疾患の最前線 (手術, ステントグラフト, IVRなど)
  加藤 雅明 (森之宮病院心臓血管外科)
  不整脈の最前線 (アブレーション, ICD, CRT-Dなど)
  栗田 隆志 (近畿大学循環器内科)

 

スポンサードシンポジウム

僧帽弁閉鎖不全症に対する経皮的カテーテル治療の実際
- どの様な患者が恩恵を得られ、どの様な病変は適さないのか -

共催:アボットバスキュラージャパン株式会社

座長 代田 浩之 (順天堂大学大学院 医学研究科 循環器内科学)
     
演者 安田 昌和 (Division of Cardiology, University Magna Graecia, Italy)
  林田 健太郎 (慶應義塾大学 医学部 循環器内科)
  大野 洋平 (東海大学 医学部 循環器内科)
  小林 順二郎 (国立循環器病研究センター病院 心臓血管外科)
  太田 隆嗣 (湘南鎌倉総合病院 麻酔科)
座長の言葉
大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)に続いて、僧帽弁閉鎖不全に対する経皮的インターベンション治療(TMVR)も欧米を中心に開発されて来た。特に僧帽弁葉をクリップで把持し、逆流を抑えるカテーテル治療については、欧州は2008年から、米国は2013年から保険適応され、昨年までに40,000例を超える件数が行われている。本邦においても2015年より臨床治験が行われ、日本循環器学会学術集会Late Breaking Clinical Trial Sessionにおいて良好な初期成績が報告された。
この僧帽弁に対するインターベンション治療においては、経胸壁心エコー、経食道心エコーの画像診断がより重要となってくる。また手技を成功させる為、インターベンションにあたる循環器内科医師に加えて、心エコー医師、心臓血管外科医師、麻酔科医師、臨床検査技師、看護師等コメディカルスタッフから構成されるハートチームによる多角的なディスカッションが重要な鍵となる。
今セッションでは、国内治験及び海外でこの手技を経験された先生方に、治療の実際についてご発表頂く。また多様な僧帽弁閉鎖不全の病態、またそれに合併する心不全に対して、どの様な症例がこの治療の恩恵を得るのか、スクリーニングから治療の評価に至るまでを、ご参加の先生がたと共有できればと期待している。