シミュレーションセッション

授業参観、見せます、心臓病領域でのシミュレーション

阿部 幸恵(東京医科大学病院シミュレーションセンター)

循環器領域では、致死的不整脈の発生や虚血発作などナースが患者の急変に遭遇する機会は多い。そのために、循環器領域に所属するナースは、一次および二次救命処置のシミュレーショントレーニングコースを受講している者も多く、心肺蘇生を中心とした緊急的対応へのシミュレーショントレーニングには慣れている。そこで、本セッションでは、心肺蘇生への対応ではなく、患者の訴えからどのようにアセスメントしていくかといった思考過程強化に焦点をあてたシミュレーショントレーニングを紹介する。具体的には、胸痛や呼吸苦を訴える入院患者を提示して、患者の訴えから何を予測するのか、アセスメントするための観察項目はなにか、実際にシミュレーションで行った観察結果からどのようにアセスメントして医師に報告するのか、医師への報告後の看護プランは何かなど循環器ナースとしての専門性高めるための専門的知識の復習と知識を臨床へどのように応用していくかをじっくりと学ぶ授業を展開していく。