長尾 建 | (日本大学病院 循環器内科) |
笠岡 俊志 | (熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部) |
循環器専門医の役割は一般的な内科診療に加えて、救急部門における循環器救急疾患への対応、急性冠症候群や不整脈に対するカテーテル治療、さらに、CCUにおける重症循環器疾患患者の集中治療管理や、回復期患者への心臓リハビリテーションと多岐にわたっている。CCUの発足した1960年代より集中治療の一輪は循環器集中治療であり、歴史的にも大きな関与があったが、様々な要因により継続した循環器集中治療の流れは限られた範囲でしか進められて来なかった。Multidiciplinary teamによる集学的なアプローチが有効性を示す現代の集中治療の中で、循環器医への一般的な集中治療管理を学ぶ場は決して整っておらず、循環器集中治療の質を高めるためにも体系的な取り組みが求められる。本セッションでは循環器専門医であるとともに集中治療専門医でもあるスペシャリストの先生方に、様々な循環器集中治療のアップデートについてご発表いただくとともに、循環器集中治療の今後のあり方について討論を行う。