地域活動委員会企画【JCCケースカンファレンス~FJCCと共に考える~】

心臓病診療に限らず、臨床の醍醐味は苦労して診断にたどり着いたときの充実感と、治療がうまくいったときの達成感ではないでしょうか? 患者さんへの真摯な診療姿勢の積み重ねが、個々の医師の臨床能力向上のみならず、心臓病学全体の発展のためにもとても重要だと考えられます。また、診療科や職種の垣根を越えて連携する「チーム医療」の充実が、診療の質や患者満足度の更なる向上に繋がります。本企画では、経験年数や専門分野・職種が異なる先生方に参加いただき、それぞれの方の知識や経験をもとにディスカッションすることによって、一人では思い至らないような臨床心臓病の奥の深さを理解し、より高い臨床レベルに到達するための一助となることを期待しています。
今回は、関東・東海チームと関西チームのFJCCの司会のもと、実際に経験された2症例の臨床経過の解釈、病態の理解、鑑別診断、治療の選択、全身管理などに関して、各チーム3名のコメンテーターと共に十分にディスカッションします。いくつかの重要なポイントでは聴講の先生方にもディスカッションに参加していただく予定です。さらに基本知識を整理できるよう、各症例の最後にFJCCのエキスパートの先生にショートレクチャーをお願いしております。
臨床心臓病の診療・研究を目指す若手医師の教育は、日本心臓病学会の重要な活動の一つです。この方面の活動をFJCCが中心となり、JCCケースカンファレンスという形で、地方会的な活動への展開も含めて計画しています。多くの皆様にご参加をお願いしますとともに、臨床の醍醐味、ケースカンファレンスの面白さをFJCCの先生方と共有していただき、今後の本企画の展開を考えた上でのいろいろなご意見をいただければ幸いです。