第66回日本心臓病学会学術集会

会長挨拶

会長:増山理 第66回日本心臓病学会学術集会
増山 理
兵庫医科大学 内科学講座循環器内科 主任教授

第66回日本心臓病学会学術集会を2018年9月7日(金)~9月9日(日)に、大阪国際会議場において開催させて頂きます。わが国の臨床心臓病学を率いてきた歴史ある本学術集会を開催できますことを大変光栄に思っております。

本学術集会ではメインテーマを“心臓病学をケースに学ぶ、エビデンスに学ぶ”としました。近年、エビデンスに基づいた治療が大流行していますが、循環器実診療に携わっていますと、一症例一病型だという感を強く持ちます。たとえば、同じ心筋梗塞症であっても、ケースによって閉塞血管が異なる、梗塞部位が異なる、梗塞サイズが異なる、年齢・性別が異なる、背景(基礎疾患)が異なります。同じ病名であっても、ひとつひとつのケースは全く異なるということです。もちろんエビデンスを学ぶことはとても重要であります。しかし、エビデンスに基づいた医療を行うにしても、ケースによって微妙なさじ加減が必要とされます。たとえば心不全ではβ遮断薬療法を行います。でも、個々のケースにおける投与法、薬剤の選択など細かいところまで規定されているわけではありません。したがって、初心者においてはケースを通じてエビデンスを学ぶことによって理解が深まることが期待されます。一方、エビデンスからはずれたケースを学ぶことはより質の高い診療を行うにあたって重要ではないかと思い、このようなテーマとさせていただきました。

私は、これからの社会の特徴は国際化、そして多様化だと考えています。本学術集会でこの現実を鑑み、以下のような考えで開催したいと考えております。

① 研究発表の場に関して、緊張感の乏しいポスター発表を減らし、口演発表を増やします。
② 研究発表の場に英語のセッションを設けます。
③ 教育の場として、ケースで学ぶセッションを多く企画します。
④ 会員・非会員のみなさんに企画参加型のセッションを募ります。
⑤ 画像診断装置(特に心臓超音波)の展示を行います。

第66回の本学術集会が心臓病に関係する方々の充実した研鑽の場、また素晴らしい出会いの場となりますよう鋭意準備をして参りますので、多数の皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

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